4/30 中島らも

現金がない。仕方がないのでクレジットカードでの生活を余儀なくされている。そういう生活をしてみて実感したが、この辺りはまだまだ現金しか使えないお店ばかりである。現金は大事だね。

今日は朝から梅田の紀伊国屋まである本を探しに行っていた。中島らもの『永久も半ばをすぎて』である。YouTubeでこの映画のワンシーンが公開されており、登場人物の言い回しであったり独特な演技にとても惹かれた。大学の丸善にも、駅の書店にも無かったのだが梅田の紀伊国屋は流石の品揃えである。作者の「な」行を探していると、あった。これ、上手く伝わるか分からないのだけど目当ての本が見つかったとき、ずっと頭の中にこびりついていた作者名とタイトルが眼の前にある本と一致した瞬間ドキッとするのだ。この感覚がなんか好きである。梅田へは紀伊国屋に行く事ぐらいしか用事がないので、さっさと買って特急へ乗り込む。パラパラと捲ってみると、映画と同じ科白が並んでいる。本来は原作→映画という流れがセオリーではあるのだが私の場合は映画→原作でこの作品を知った為、とても新鮮でちょっと感動した。下宿へ戻り最初の一頁をめくる。俳優さながら、音読してみたりして読書前の高揚感をじわじわ高めたりしてみる。少し気持ち悪いかも。また読むべき本が増えた、しかし思ったより薄くてすぐ読めそうである。5月中には読了したいが、もう5月か。早すぎやしないか