2/4 鴨川デルタ

鴨川デルタをご存知だろうか。京都市内を流れる高野川と賀茂川(こちらもかもがわ)が合流してひとつの川になるポイントがあるのだが、そこがΔの形をしていることから鴨川デルタと呼ばれている。森見登美彦氏の作品や各創作にもたびたび登場する、観光スポット…とは言わずとも京都を代表する場所のひとつだ。今日は某サークルの会員を集めて、彼らを被写体にフイルムカメラで撮影をした。ひとりずつデルタの先端で写真を撮って、あとは彼らの自然な表情に数枚シャッターを切った。フィルムはディジタルとは違って"写真"になるのに時間がかかるから、現像するまで上手く撮れているか分からない。しかし、それが良い。現像したら皆さんにあげます、と言って鴨川デルタでお喋りした後に解散した。

まだ少し冷えるが、近ごろは京都も随分暖かくなってきた。14時頃に鴨川デルタへ向かうと、大学生と思しき一団がどでかいカメラを担いで映画撮影をしていた。美大生かなんかだろうか、完成したらぜひ観てみたいものだ。飛び石には親子連れや外国人観光客の姿も見え、一人で思索に耽る人も見かけられた。だんだん暖かくなり、鴨川にも人が戻りつつある。賑やかな鴨川デルタは誰とでも仲良くなれる気がして好きだ、新歓で盛り上がる春が待ち遠しい。