学校から戻ると、郵便受けに手紙が入っていた。嬉しい!約一ヶ月前からある女性と文通をしているのだが、非常に楽しい。
虚無の毎日を送る私にとって、文通は唯一の楽しみというか何というか。ふとしたことやバイト先の愚痴など、気軽に書けるため心の安定剤となっている。彼女とは一度、知恩寺の古本まつりでお会いしたことがあるのだが、何というかその、理想の女性にとても似ているのだ。理想の女性というのは明石さんのことだ。あー恥ずかしい。
彼女は理知的で、とても美しい。古本まつりを覗いた後、デルタにて二人でのんびり過ごした。あの時間を何度思い出したことか。
森見登美彦から引用するならば、要するに率直に、大方の予想通り、平たく、ところはばからずに正直に言ってしまえば、その時私は、彼女に惚れたのである。
どうすれば彼女と近づけるだろうか、LINE等を用いて食事に誘う?いや駄目だ。彼女の様に繊細で美しい人を理解し仲良くなるには、文通が一番だろう…という結論に至った。幸い彼女は、私の愚行な提案を快く快諾してくれた。それから約一ヶ月、現在に至る。
この複雑な感情を文字に起こせるほど、私の文章能力は達観していない。
しかしここまでの文章で私が何を感じ、何を思うかは理解して頂けたろう。
正直なところ、無謀な挑戦である。しかし…うん、解るだろう、こんな気持ち
苦しくなってきた
ここでやめにする